2017年11月  November 2017

11月3日 金曜日

 久しぶりに何の予定もない一日。四時に起きて一週間くらい前に聞き逃したラジオを聞いた。コーヒーを飲み、洗濯をして外に干して、ワイシャツにアイロンをかけて、ネットで銀行関係を済ませてもまだ十時半だ。部屋に響くフェデリコ・モンポウのピアノ。空は快晴で風もない。なんていい日。

 昨日は研究会があって、文化祭が終わってからここ二週間はそのことを考え続けてきた。話し合いというこれまであまり取り組んでこなかった分野にじっくりと向き合うことができたのは大きな成果だった。読むことばかりに偏るのはいやだし、間に合わせでお茶を濁すようなこともしたくなかった。このところ毎年この時期には公開しているけれど、これまで学んだことのまとめになるようなものにしたかった。それは、こちらが余計なことを喋らないという時間だった。主役ではなくあくまでもファシリテーターに徹するということだ。こちらが主導していたら、いつまでたっても「主体的」なんてできっこないのだから。ピンチはチャンスとはよく言ったもので、やりたくないことや面倒なことは本当はやっておけばいいことばかりだ。流したり、逃げたりするのはもったいない。

 アイディアが浮かんで、それを形にすることができたのは、自分の脳がまだ生きている証拠だった。言葉にしながら、言葉を受け止めながら、目覚めると少し先のことが明瞭に見えてきた。全てうまくいったというわけではなく、反省点も山ほどあるが、それは挑戦したから得られたものであり、回避していたら何もわからずじまいのことだった。幸運といえばその通りだが、確かにこの手で手繰り寄せた利益だという自信もある。近頃「損して得取れ」という言葉が好きになった。