2017年10月  October 2017

10月9日 月曜日

 寒露を過ぎたとはいえ気温は高く、昨日あたりは晴れて出かけるにはちょうどよかった。こうやってたまの休みに一日外に出てみると、ほとんど動いていないはずなのに腰とか背中とかが痛くなる。これまで岩手は日本屈指の蕎麦処だと勝手に信じ込んでいたのだが、それは嘘だった。東北の中では福島や山形の収穫量の方が多いことを、ネットにあがっていた統計で初めて知った。

 土曜日の午前は仕事だった。その後は、重いテーマの講演会とパネルディスカッションを聞いた。背筋が伸びるようであった。全ての人が向き合わなければならない大切なテーマであった。そして最後にはまたしてもこの国の社会の抱える問題について考えさせられることになった。毎日毎日こういうことばかりで日が暮れていく。平日も休日も同じだ。

 帰ってきてから、蕎麦の味に改めて感嘆すると同時に、岩手の蕎麦と山形の蕎麦には決定的な違いがあるのではと感じるようになった。それは、太さとか、硬さとか、喉越しとか、全て味に関わる違いではないだろうか。そう思うと眠れなくなった。もっと蕎麦について知りたい。うまい蕎麦を食べたい。というわけで、昨日は一日かけてまた山形まで出かけ、何種類もの乾麺を購入してきた。仕事とは関係なく、蕎麦の研究というのも楽しそうである。その道で食うわけではないけれど、蕎麦を食う道を歩むというのはいい。連休は終わってしまった。