1月-2月の日記
3000.2.28
きょうの研修はずいぶんおもしろかった。いろいろ話ができたことがおもしろかった。話をきけたこともよかった。自己開示だそうである。受容的態度だそうである。実に画期的な研修だった。テーマが決まっていて、みんなが耳を傾けてくれて(それがルール)いれば、安心して話せると思う。オレなんかはいつも何か話したい事があっても、順番待ってる間にタイミングを逸してしまうというのが常で、そのうち自己主張も馬鹿らしいなんて感覚に陥ってしまってた。誰でもいいたい事はあるし、本音を語り合いたいというのはみんなの願いだろう。言える人はいい。強い。言えないオレは小心者。言える人というのは、世界を変える力を持っていると思う。「こんなこと言っていいのかな」「へんに思われたらやだな」「言おうかなどうしようかな」と、顔が熱くなって胸がどきどきなって手のひらに汗かいて、そのうちに誰かが何か気軽に言い放つ。ほんと気軽に話せる人はうらやましい。自分だって話せるようになりたいし、少しずつでも努力しようと思ってはいるのだ。けれど、どこかでそんな自分に対して「おまえはダメなんだ」という声が鳴ってるんだ。オレってダメ?
受容的態度って難しいよ。他人を受け入れる。自分自身を受け入れる。誰がダメなんて言ってる?ダメなやつなんて本当はいないのに。いかに人を決めつけてしまっているか。いかに自分を限定してしまっているか。弱いもの。強いもの。いろいろあるのが当たり前なのに。世の中の本当に弱い立場の人たちの気持ちを知りたい。その人たちが本音を言えるところにしなければしかたがない。ずっと言いたいことも言えないままの人が周囲にいるじゃないか。うちの教室にもいっぱいいるよ。
3000.2.27
夕べは仙台でベトナムを旅した仲間たちと飲んだ。午後3:30に集合して、解散したのはたしか午前3時を過ぎていたと思う。こんなに楽しかったのは久しぶり。ベトナムの居酒屋(ビアホイ)の夜以来だろう。ビアホイ仲間の存在、ほんとに大きいよなあ。行ってよかった。行けてありがたかった。みんなと出会えたことを心から感謝している。M女史の手相判断によると、オレは晩婚だそうだ。もうこの時点ではどう考えてもその通りなのだが…。結婚できないと言われなかったことを喜ぶべきかもしれない。それにしても、あらためてじっと手を見てみると、以前より手相がはっきりくっきりしているような気がするのだが、きっとそれはいいことだろう。ベトナムを境に、やっぱり自分は変わったと思う。もっと知りたいとかどうにかしたいと思うことが多くなった。周囲に対して「変だ!」と思うことも多くなった。いいんだかなんだかわからないけど、きっといいことだろう。手相をコピーしておくといいと言われた。あとでこっそり取ることにしよう。
3000.2.26
やっとのことで一週間がおわった。疲れた。ゆっくり寝た。朝方の夢。絵がなくて声だけ。コエ〜!教師という衣を脱いだら何が残るのか。そんなこと聞かれたってね。別に衣を羽織ってるわけじゃないんだし、家に帰りゃ一家庭人なんだし(一人の家にだって家庭はあるのだ)、残るも残らないもないだろーつうの。つまるところ、生活者っていう視点が欠けてんだよ。オレたちゃみんな生活者。よき生活者であれ!だよ。立場は大事だが、あんた人間を無視されちゃかなわんよ。誰なのか知らないけどさ。
将来の夢は何ですか?パイロット、看護婦さん、ケーキ屋さん!って、それだけじゃだーめなんだよね。仕事のときだけ輝いてたってつまんねんだよ。だからリストラされて自殺しちまうんだよね。オレはそんな人間を育てるつもりはないんだ。絵も音もついてはじめて夢なんだよね。だから今朝みたいなのは気味悪いんだよ。
きょうはこれから仙台に行くよ。ベトナムの仲間たちと飲み会なんだ。約半年ぶりだ。何で行こうか迷っている。車で行くか、新幹線にするか、バスもあるし、普通列車もある。迷うこともまたよし。まだ時間はある。連休初日の朝、ゆっくり考えようぜ。
3000.2.24
しまった。仮眠をとるつもりが朝まで寝ていた。しかもテレビつけっぱなしで。そもそもそんな夜は「仮眠をとろう」と思った段階で終わってるのだ。眠たきゃ寝りゃいいのにね。こういうところ、なんか縛られてるんだよな。
勘解由友見の歌が頭の中で渦巻いている。カッチョええなあ。朝と帰りの車の中、リピートリピート。雪道は時間がかかるからフルに2回は聴ける。ちょうどいいスピード、ちょうどいいリズム。アヒルのおもちゃって感じだ。流されるようでいて、実はしっかり前を向いている。たえず動き続けている。
「みにくいアヒルの子」なんておりゃあせん。かといって白鳥だから美しいってことも言えん。中身のともなわないカッコよさには反吐が出そうだ。似非アイドル、似非スポーツ選手、それに似非政治家たち、くそくらえだ!おれは国の借金返済なんか手伝わねえぞ!!自分の借金返すのでせいいっぱいだ。
3000.2.22
ゆっくり考えたいことがあるのに、夜になると忘れてしまう。じっくり読みたい本があるのに、いつになっても開くことさえできないままだ。眠らずに疲れを癒すことはできないのだろうか。火曜日の夜の間延びした焦り。きょうとあしたの境目で、無意識に浮かんできたつまらない言葉の泡々を吹き消す。そして、ときどき力なく笑う。
人間の一生80年として約3万日。もう1万2千日近く過ぎた。長いようでいて短い。できそうにみえて実は何もできない。本当のところは、あとどれくらいなのか。誰にもわからない。あと5年と仮定せよという。できる限りイメージせよという。あと5年…。そうすれば、見えてくるんだろうか。あと5年。
3000.2.20
夕べは友人宅を訪ねた。友人が父親になってから初めてだった。奥さんはもうすぐ2か月になる子どもをあやしていた。何のお祝ももたずに来てしまった。後でおもちゃを贈ろう。
彼は自分に父親の自覚がないと言った。まあ、そんなもんなんだろう。父親になった気持ちはわからないが、いずれはわかってみたいものである。自分の父がどんな気持ちだったのか、もしかしたらわかるかもしれない。
友人の知り合いが訪ねてきて、いっしょにピザなんか食べながら話した。競馬の話をしていた。オレは競馬が好きというわけではないが、嫌いというわけでもない。はっきりいうと、たいしておもしろいとは思わない。過去には何回か買ったことがあるという程度。いつだったか函館の街を自転車で走ってたとき、ふらっと立ち寄った競馬場。名前は忘れたがG1の場外馬券を1000円買って帰ってきた。それが当たって、5000円ばかし儲かったことがある。だがそれ以来全然やってない。
友人とその友人の知り合いが、レースの予想をあれこれ話していた。こいつは左回りのダートを集中的に練習してるとか、こいつは今厩舎で寂しがってるとか、ずいぶん詳しい。これだけ詳しければ、当てる確率も高くなるだろう。当てれば当てるほどのめり込んでいく。という人も世の中にはたくさんいるんだろう。でもオレはそういうことがない。何をやっても楽しめない性格なのだろうか。
友人の知り合いが帰った後。友人の悩みの聞き役になった。かなり深刻で複雑な話だった。話してくれてうれしかった。これからのことについて相談を受けた。オレでよければできるだけ力になりたいと思った。
3000.2.18
2か月連絡をとっていなかった友人から電話があった。去年の夏お世話になった方からも電話があった。そして、今は別の町にいる先輩からも電話があった。懐かしい人からの電話は不思議と続くものだ。
いつものことだが、しばらくぶりで友の声を聞くと「長い間連絡もしないで申し訳ない…」と恐縮する。
恐縮する自分に対して、みんなとてもあったかい。そのあったかさにオレは報いることができないでいる。
あああ、眠い。週の疲れがたまってる。もう寝る。
3000.2.16
辛い。このキムチ、辛いけどウマ〜い。御飯にキムチに味噌汁。これだけでもいいかも知れないよ。でもそれに梅干しと納豆と冷奴とが加わって今晩のオレの夕食のテーブルは豪華だった。輝いてたね。
いまニュースステーションでコンビニのことをやってる。「コンビニがなくては生きてはいけない」ってさ。確かにコンビニは魅力的で、なんとなく入りたくなる。そして、入ると何か買いたくなってしまう雰囲気というのがある。でも、オレはここ3年近くコンビニ弁当を食い続けた結果、いいことは何一つなかったな。〜コンビニの弁当種類は多けれど、どれを食っても同じ味だな〜まるで金太郎飴だ。どこにいっても同じ形の店。これも金太郎飴だ。あの街この街コンビニだらけ。どこの街も同じ顔になってつまらなくなったな。おととしの夏松本の古い城下町を通った時は、コンビニが全然なかったっけ。
かつてコンビニのない町に住んでいたとき、御飯のおかずに困ることはなかった。近くのおばちゃんたちが、お煮つけだの、漬け物だのもってきてくれたりした。家に招かれてごちそうになったこともあったなあ。何が便利で、豊かなのかわからない。コンビニに頼る生活なんて、貧困だよな。極貧だよな。だからもう卒業したいです。
3000.2.15
HPのことばかり考えているというのはどうか。最初だから特に興奮しているのだろうが、少し冷静でなくなっている自分がいる。こんなこと誰に話したこともなかった、ってなことを平気で書いているこの神経。へんなやつだよ。
プライバシーとか、匿名性とか、それに、仕事のこととか……。自分を語る時、仕事のことを抜きには語れない。この仕事についたからこそできたこの人間だ。さけて通るわけにもいかないが、かといっておおっぴらに書くのもまずいだろう。とにかくあまり自分を分けないで書くことにする。
それにしても、かたいHPだなあ。これじゃつまらんわ。ほんと人間が出てるよ。
こんなのはどうだろう。空想の中の商店街。例えば喫茶店。養殖喫茶「えづけ」。水槽の中の魚たちを眺めて、えさをやりながらコーヒーが飲める。なんてね。その他、テーブルに血圧計が備え付けてある健康喫茶とか。コーヒーは控えめにして、トマトジュースなんかいかが。ああくだらね〜。
3000.2.13
夕べは久しぶりにかつての同僚たち3人と街で飲んだ。集合場所から駅近くの店に歩くまでに、知っている人物を合わせて5、6人も見かけてしまった。この街はなんて狭いんだろう。
4人はそれぞれ今は職場が違う。それぞれに困難を抱えながらも、それを笑い飛ばすくらいの明るさがあった。みんながんばらず、のんきにやってる。がんばらない。これがいい。ここだけの話だが、俺はもうしばらくがんばることをやめている。だからあまり悩まなくなった。前途洋々。若いオレたち。けして仕事の犠牲にはならない。
連休もあっという間に終わりだ。ホームページを作ったというのは、自分としては一大事である。一夜明けたら掲示板に書き込みがある。10人くらいカウントされている。これはうれしいと素直に喜ぶ。
自己満足で終わらせてはもったいない。他の人たちに喜んでもらえるHPづくりを!この気分、なかなか愉快愉快。人のため、なんてこれまでは考えもしなかったのだが。
3000.2.11
建国記念の日だという。だれがこの国をつくったか。天皇でも、国会議員でもない。まぎれもなく、名もない庶民たちが、せっせと日々を健気に暮らしてきた結果、この国が成り立っているのだ。「この国を誰もが安心して暮らせるパラダイスにしよう」と、俺は昨日の授業で言った。
自分はこの国と心中しない。そう決めたはずのこの俺が、子供たちにそんなことを言った。矛盾してる。
考えてみれば、自分もこの国の雇われの身。自分の本心がどこにあるのかわからないね。
とりあえず自分のホームページというものを開いてみた。自分のバカさ加減を世界に示すことになるかも知れないが、それはそれで構わない。何をどう言われようと、どう思われようと恐くない。何を言っても、何をやってもなんの反応もないのが、いちばん恐いことだ。
3000.1.28
きょうは部屋を片付けた。ビニール袋二つ分のゴミが出た。雑巾がけもすみずみまでした。
すっきりした。
午後からはクラブで学校に行った。2時間体を動かす。おかげで今腰が痛い。
久しぶりに御飯を炊こうと思って米を出すと、米が粉を吹いて変質していた。前に炊いたのはちょうど一年くらい前かな。スーパーマーケットで、卵と梅干しとキムチを買ってきた。
あすは、帰りに米を買ってこよう。
3000.1.15
きょうは一日中何もしなかった。
外出したのは3回。
牛丼屋で朝食。
午前中、先日洗面所に流してしまった左目のコンタクトレンズを買いに行こうと思いレンズセンターに行った。そしたら、「先に眼科で検査してから来てくれ」だって。そりゃそうだと言われてから気がついたが、女性店員の言い方に無性に腹が立った。
夕方にはコンピュータ屋を覗いてみたが、思ったとおり特に目新しい物はなかった。
明日で冬休みも終わりだ。
明日は充実した一日にしたいものだ。