2017年7月  July 2017

7月31日 月曜日

 26日で一区切りがつき、27日から一応の夏季休業に入った。とはいえ、29日までは仕事が入っており、昨日の日曜日が初めての丸一日の休みだった。午前中には、依頼されていたある文書を作成してメールで送信した。送られていた例文を読んで腹が立ったので、その勢いを鎮めながら冷静に、ほんとうに心のこもったものをと思って書いた。午後は寝転がりながら読書をした。夕方から買い物に出かけるつもりだったが、目が疲れてきたので、夕飯を早めに食べてすぐに就寝してしまった。

 おかしなことばかりがある。毎日毎日めちゃくちゃなことが起きる。一国を動かすような立場の方々が、こぞってばかなことばかりやっている。僕らの故国は、もともとこんなふうだったろうか。こんなふうだったのかもしれない。

 カナダは今年建国150年を迎えたという。時事通信の特集記事を読んだら、オタワの国会議事堂の丘あたりの風景がまざまざとまぶたに浮かんできた。多様性と寛容性に満ちた若き国、カナダ。まさに、カナダから僕は多様であることと寛容であることの大切さを教えられたのだと、改めて思った。少し懐かしくなって、当時作った通信などをいくつか読んだ。文章としては今に比べて落ち着かない部分が多い。しかし、読んでいると10年をあっという間に飛び越えた気分になった。

 その後に阿蘭陀に行くことになろうとは夢にも思わなかった。今目を閉じると、レンブラント通りの部屋からの景色や、風や、右から左にゆっくりと降下していく旅客機の機影や、鳥のさえずりまでもが生き生きと感じられる。

7月29日 土曜日

 仕事上の不満はごまんとあるけれども、それを言い続けて早30年近く過ぎたことも事実である。つまり、いくらぼやいても何も変わらない。そもそも世の中が時間を経て良くなるというのは幻想で、世の中は変わり続けるというのが正しい。上昇するばかりが人生でないし、下降するばかりが国家でもない。評価をせずに受け止めること。その先に未来がある。